低用量ピル・緊急避妊薬・生理調整薬

低用量ピル

低用量ピル(低用量経口避妊薬, OC=Oral Contraceptives)は、黄体ホルモン（プロゲステロン）と卵胞ホルモン（エストロゲン）の2種類の女性ホルモンを合わせてできた錠剤で、女性主導で最も確実で安全性が高い方法の一つで、「望まない妊娠」からあなた自身を守ることができます。低用量ピルは、生理が始まっていれば10代からでも飲むことができます。

避妊の効果は99％以上あり、コンドームや緊急避妊薬よりも避妊効果が高く、生理痛や、月経前症候群（PMS）などにも効果があります。
ピルと同じくらい確実な避妊法としては、IUD（子宮内避妊用具）やIUS（子宮内システム：ミレーナ）、不妊手術がありますが、これらの方法は出産経験の無い人には適しません。

当院で処方可能な低用量ピル

飲み忘れた場合

 １錠飲み忘れた場合

飲み忘れに気づいたときに1錠すぐ飲み、その日も通常通りに飲んでください。（その日は1日２錠飲むことになります）

 ２錠以上飲み忘れた場合

本来の日付に追いつくまで、1日２錠服用します。追いついたら一日一錠に戻します。（飲み忘れた場合、服用を中断するのは誤りです。）
28錠タイプの場合、偽薬（22番目から28番目）には薬剤が含まれていません。従って、飲んでも飲まなくても身体に影響はありません。もし飲み忘れてしまっても、「飲んだもの」として扱って大丈夫です。 ちなみに１、２日飲み忘れたからといって、すぐに妊娠することはありません。

※ 初診の場合は初診料 2,920円がかかります。再診料はいただいておりません。
※ 当院での取り扱いは、偽薬を含む28錠タイプのみです。
※ 服用で妊娠を100％阻止できるわけではありません。より高い避妊効果を得るためには、コンドームの併用が望ましいです。また、コンドームの使用は性感染症の予防にもなります。
※ 服用を止めると、速やかに自然な生理周期が回復します。また、服用していたことで不妊になることはありません。

緊急避妊薬（アフターピル）

避妊をしないで性交渉（セックス）をしてしまった、行為中にコンドームが破れてしまったなど避妊の失敗が起こった際に、望まない妊娠を避けるため緊急避妊薬（アフターピル）を内服する事で、妊娠を回避できる可能性が高くなります。

当院では、自費診療で緊急避妊薬を処方しています。服用できない条件はほとんどありません。お気軽にご相談ください。

	LNG法	ヤッペ法
薬剤名	レボノルゲストレル錠1.5ｍｇ	プラノバール配合錠
避妊の成功率	95％	85％
服用方法	１錠を１回 性交後72時間以内に内服	来院時２錠、12時間後に2錠 性交後72時間以内に最初の2錠を内服
副作用	少ない	悪心・嘔吐等の副作用

当院では副作用が少なく避妊効果が高いレボノルゲストレル錠1.5mgを処方しています。
自費診療：9,000円（税込）

月経移動

月経移動とは、旅行・受験・結婚式・スポーツなど、特別な用事と月経が重なって困るような場合、ピルを内服することで月経を移動させ、月経と重ならないようにすることを言います。避妊目的で低用量ピルの内服を行っている方でも、月経の移動は可能です。
当院では基本的に中用量ピルで月経移動を行うようになりました。
【副作用】倦怠感・眠気・頭痛・吐き気・嘔吐などが出現することがあります。

月経移動の方法

1.　生理を早める
生理5日目までにピルの内服を始めて、希望する生理開始日の2～3日前まで内服を行います。内服終了後、2～3日で生理がきます。生理が不規則な方やイベントの期間中に内服したくない方にはおすすめの方法です。 ただし、生理が来てから早めにピルの内服を始める必要があり、ずらしたい生理日の一つ前の生理が来たら、5日以内に受診しなければなりません。

2. 生理を遅らせる
生理予定日の5～7日前よりピルの内服を開始します。イベント終了まで内服を続け、内服中止後2～3日で生理がきます。 10日以上ずらすことは難しいですが、より確実にずらすことができるため、生理が規則的で予定日の予測がしやすい方にはおすすめの方法です。

内服方法

1日1回、1錠を24時間ごとに服用する。

• その日のうちに飲み忘れに気づいたら気づいたときに飲む。翌日以降は予定通り飲む。
• 次の日に前日の飲み忘れに気づいたときは前日と当日分、合わせて2錠飲む。翌日以降は予定通り飲む。※2日以上忘れると効果が出ません。

プラノバール配合錠 10日分
自費診療：5,000円（税込）