\ 役立つ情報発信中 /
子宮頸がん予防ワクチン接種のご案内
子宮頸がん予防ワクチン接種のご案内
令和4年4月より子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の公費での定期接種が開始されました。
公費で接種を受ける事が出来る対象の方は、小学校6年生から高校1年生の女性、キャッチアップ(平成9~18年度生まれで、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない)接種対象の女性です。
※ただし、キャッチアップ接種の方は、公費で予防接種を受ける事が出来る期間が決められており、令和7(2025)年3月までに3回目の接種を受けなくてはいけません。ワクチンは半年かけて接種を行うため令和6年9月までに1回目の接種を受けなければいけません。
子宮頸がんについて
子宮頸がんは95%以上がヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によるものとされており、子宮の出入り口(子宮頸部)にできる癌のことです。
初期にはほとんど自覚症状がなく、不正出血(生理以外の出血)や性行為時の出血など、自覚症状が出たときにはすでに進行しているということが多い病気です。
年間約1万人が子宮頸がんを発症し、約2,800人がこの癌が原因で亡くなっていると言われています。
子宮頸がんにかかると、命は助かっても治療のために子宮を摘出しなければいけなくなったり、子宮の一部分を切除しなければいけなくなったりする場合があるため、将来の妊娠・出産にも影響がでることがあります。30代までにこの癌の治療で、年間1000人の女性が子宮を失い、妊娠ができなくなると言われています。
ヒトパピローマウイルスについて
子宮頸がんのほとんどは、性交渉でヒトパピローマウイルス(HPV)が感染することで発症します。このウイルスは子宮頸がん以外にも尖圭コンジローマ、肛門がん、膣がんなどの原因にもなります。
50~80%の女性が生涯で一度はHPVに感染するとされていますが、その多くは一時的な感染で、70%が1年以内に消失し、約90%が2年以内に消失します。
しかし、自然に排除できなかった場合に子宮頸がんを発症する事があります。
子宮頸がんの予防について
ワクチン接種と子宮がん検診を受けていただくことで子宮頸がんを予防することが可能です。
子宮頸がんの予防のためには、ワクチンと検診のどちらか一方ではなく、両方受けていただく事が効果的であるため、両方受ける事を推奨しています。
子宮頸がん予防ワクチンについて
子宮頸がん予防ワクチンはHPV感染を防ぎ、子宮頸がんなどの発病を予防するワクチンです。
当院で接種が可能なワクチンは、
4種類のHPVに予防効果のある“ガーダシル”
9種類のHPVに予防効果のある“シルガード9”
の2種類です。
ガーダシルは4種類のヒトパピローマウイルスを予防する事が可能で、子宮頸がんを起こしやすいHPV16型と18型の感染を防ぐため、子宮頸がんの原因を50〜70%予防できます。
シルガード9は9種類のヒトパピローマウイルスを予防する事が可能で、子宮頸がんを起こしやすいHPV16型と18型に加え、このがんの原因になるHPV31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐことができるため、子宮頸がんの原因を80〜90%予防できます。令和5年4月から公費で接種が出来るようになりました。